========== ACT 6 ========== ----- SCENE 1 ----- 地表の七割を水で覆われた惑星の周囲を回っている金属の箱が笑っているのを、神は見ていた。たしかにそれは笑っていた。大笑いというレベルではない。おかしくておかしくて、太陽電池の羽根をばたつかせ、胴体のトランスポンダがよじれていたのだ。 ----- SCENE 2 ----- そんな地表の、とある国の、とある街の、とある雑居ビルの薄暗い地下室で、数人の黒い影が、一斉にガッツポーズを作った。 ========== ACT 7 に続く ========== |
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